二人が初めて出逢ったのは私の『お引越し』でした

クローバー

二人が初めて出逢ったのは私の『お引越し』でした。
小さなアパートのお隣さん。
主人は大学生の弟とわたしは短大生の妹と暮らしていました。
主人はなんと初対面の私たちの引っ越しをさり気なくお手伝いをしてくれたのです。
大きな花火大会にお誘い頂いたのが初デート。アパートで見つけた四つ葉のクローバーが彼のお嫁さんに導いてくれました。

言葉にできない ♡

『おはようございます。きょうも一日みんなが元気で無事に過ごせますように』

手を合わす先には父の写真。
病院のベッドに座りパジャマ姿で少し微笑んでいます。
この後に脳梗塞で倒れ、まだらに認知症を患い表情まで変わってしまいました。
しかし、そんな父が最期まで私の主人にだけは無意識に優しく言葉の端々に
信頼の深さを感じることを私はいつも涙が出るほど嬉しく思っていました。
もうすぐ7年忌。
どんなに忙しい朝も必ず熱いお茶を注いで手を合わせお祈りをしてくれるのは
『主人』です。
私の父なのにお弁当作りにバタバタで始まる朝、肝心の娘は手を合わすことさえ
忘れています。ごめんなさい。

あまりにも申し訳なくて「もういいよ~お茶はいれなくても」と言った私に
主人は「どうせ毎日飲むお茶だから」と軽く流してくれました。
特別に何か宗教を信仰しているわけでは無く、ただただ家族の健康と無事だけを
願って祈り続けてくれています。
そんな純粋な気持ちの優しい主人の後ろ姿に手を合せたくなる毎日です。

夕方帰宅してお弁当箱を渡すとき必ず『美味しかったよ。ありがとう!』と言ってくれますが私にはこれくらいしかできないから・・・・。
家族のために大変忙しいお仕事を頑張っている姿は子供たちもしっかり見て育ちました。
もう銀婚式も過ぎましたね~。
新婚さんの頃とまったく変わらずに優しく家族を愛してくれて私の両親をも大切にしてくれています。
『感謝しています』だけではとても足りないのです。
とても言葉にはできません・・・・・

父にとって娘よりも自慢の婿の『あなた』
お前にはもったいないぞと写真越しに言われていそう・・・・
父は間違いなく見守ってくれています。
私のことよりも誰よりも 
『あなた』のことを。